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工場長:葉たばこ工場もだんだん自動化されて、生産量も増加の一途だった。それに、加工済みの葉たばこは2、3年倉庫に置いて発酵させるから、もっとたくさんの倉庫が必要になったんだ。工場操業期間の晩期では、敷地内のあちこちに新しい倉庫を作らなきゃならなかったんだよ。これは8号と9号倉庫、後ろにあるのが10号倉庫だよ。この三つはだいぶ前に建てられた倉庫で、ここに貯蔵されている葉たばこのほとんどが、ランクが低い葉たばこと中骨なんだ。番号が10以上の倉庫はわりと晩期建てられたもので、比較的新しい建築技術が使われているから、貯蔵の機能も前より完備しているので、主にランクの高い葉たばこを貯蔵しているんだ。
物料課課長:私たち物料課は主に倉庫の管理を行っています。葉たばこが農家から工場に運ばれてきたところからしっかりと確認します。普通は倉庫の1階に未加工の葉たばこか、輸出予定の葉たばこが貯蔵されます。2階からは葉たばこのランクや厚さ、加工年によって貯蔵場所が決められます。私たちの仕事は毎日倉庫を巡視して、温度と湿度を記録します。それから、害虫用の粘着シートに貼り付いた虫の卵の数も確認します。気温が高くなると、タバコシバンムシが急激に増加するので、速やかに処理しなければなりません。それと、定期的に箱の蓋を開けて葉たばこにカビが生えたり、腐敗したりしていないか、検査しなければなりません。私たちにとって葉たばこの樽は黄金が詰まっているようなものなので、しっかりと世話をしてあげなければならないんです。
工場長:葉たばこ工場もだんだん自動化されて、生産量も増加の一途だった。それに、加工済みの葉たばこは2、3年倉庫に置いて発酵させるから、もっとたくさんの倉庫が必要になったんだ。工場操業期間の晩期では、敷地内のあちこちに新しい倉庫を作らなきゃならなかったんだよ。これは8号と9号倉庫、後ろにあるのが10号倉庫だよ。この三つはだいぶ前に建てられた倉庫で、ここに貯蔵されている葉たばこのほとんどが、ランクが低い葉たばこと中骨なんだ。番号が10以上の倉庫はわりと晩期建てられたもので、比較的新しい建築技術が使われているから、貯蔵の機能も前より完備しているので、主にランクの高い葉たばこを貯蔵しているんだ。
物料課課長:私たち物料課は主に倉庫の管理を行っています。葉たばこが農家から工場に運ばれてきたところからしっかりと確認します。普通は倉庫の1階に未加工の葉たばこか、輸出予定の葉たばこが貯蔵されます。2階からは葉たばこのランクや厚さ、加工年によって貯蔵場所が決められます。私たちの仕事は毎日倉庫を巡視して、温度と湿度を記録します。それから、害虫用の粘着シートに貼り付いた虫の卵の数も確認します。気温が高くなると、タバコシバンムシが急激に増加するので、速やかに処理しなければなりません。それと、定期的に箱の蓋を開けて葉たばこにカビが生えたり、腐敗したりしていないか、検査しなければなりません。私たちにとって葉たばこの樽は黄金が詰まっているようなものなので、しっかりと世話をしてあげなければならないんです。
ボイラー室
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工場長:ボイラー室は葉たばこ工場の心臓のような場所で、工場全体に必要なエネルギーを供給していたんだ。葉たばこ除骨エリアと再乾燥エリアに送られた蒸気は、真空湿潤機と除骨機、葉肉再乾燥機に使われていた。
作業員:そういえば、ボイラー室にはお弁当を温める場所もありましたね。みんながちまきやお汁粉とかを、そこで温めていました。私もたまにお米を持ってきていました。勤務時間中にそこに入れておくと、帰る頃にはちゃんと炊き上がっているんですよ。帰宅してから、ちゃちゃっとおかずを作れば、すぐ晩ご飯にできました。
工場長:私たちにとってボイラー室は思い出がつまった場所なんだ!私はほとんど毎日、退勤前にボイラー室の洗面所で、ほこりまみれの身体を洗って、さっぱりしてから家に帰ってたね!
8号倉庫
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工場長:葉たばこ工場もだんだん自動化されて、生産量も増加の一途だった。それに、加工済みの葉たばこは2、3年倉庫に置いて発酵させるから、もっとたくさんの倉庫が必要になったんだ。工場操業期間の晩期では、敷地内のあちこちに新しい倉庫を作らなきゃならなかったんだよ。これは8号と9号倉庫、後ろにあるのが10号倉庫だよ。この三つはだいぶ前に建てられた倉庫で、ここに貯蔵されている葉たばこのほとんどが、ランクが低い葉たばこと中骨なんだ。番号が10以上の倉庫はわりと晩期建てられたもので、比較的新しい建築技術が使われているから、貯蔵の機能も前より完備しているので、主にランクの高い葉たばこを貯蔵しているんだ。
物料課課長:私たち物料課は主に倉庫の管理を行っています。葉たばこが農家から工場に運ばれてきたところからしっかりと確認します。普通は倉庫の1階に未加工の葉たばこか、輸出予定の葉たばこが貯蔵されます。2階からは葉たばこのランクや厚さ、加工年によって貯蔵場所が決められます。私たちの仕事は毎日倉庫を巡視して、温度と湿度を記録します。それから、害虫用の粘着シートに貼り付いた虫の卵の数も確認します。気温が高くなると、タバコシバンムシが急激に増加するので、速やかに処理しなければなりません。それと、定期的に箱の蓋を開けて葉たばこにカビが生えたり、腐敗したりしていないか、検査しなければなりません。私たちにとって葉たばこの樽は黄金が詰まっているようなものなので、しっかりと世話をしてあげなければならないんです。
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工場長:燻蒸室は1961年に建てられたんだよね。以前は、桶詰めの葉たばこに燻蒸が必要な時は、莫大な費用をかけて台北市の松山たばこ工場まで搬送しなければならなかったんだ。うちに燻蒸室ができてからは、燻蒸の効果が高かったので、台中葉たばこ工場から輸出用の桶詰たばこまでここに運んで燻蒸してから、そのままコンテナに積んで高雄まで搬送して、埠頭から船に積み込んだんだよ。
葉さん:燻蒸は何のためにするんですか?
工場長:葉くんはタバコシバンムシを見たことがあるかい?倉庫の柱の全てに害虫用の粘着シートが貼ってあるけど、あれはタバコシバンムシの卵の密度を調べて記録するためなんだ。タバコシバンムシはとても小さいけれど、ものすごい速さで葉たばこを食べてしまうんだよ。だから、物料課は定期的に葉たばこの抜き取り検査をして、タバコシバンムシが見つかった場合は燻蒸しなければならないんだ。
葉さん:この燻蒸室のドアはずいぶん分厚いですねえ。
工場長:燻蒸に使う薬剤は薬効がとても強いから、燻蒸室に入る時は必ずガスマスクをつけなければならないんだ。有毒な空気が外に漏れ出さないように、この気密性の高い鉄製のドアが設置されているんだよ。そうだ、燻蒸室の一番奥にある5番目の部屋は「標本室」だよ。この前ちょっと話したよね、葉たばこはランク分けをするって。毎年、採集された各ランクの標本はその標本室に保管されているんだ。
葉さん:冷蔵庫みたいにですか?
工場長:ハハハハ!そうだね!標本を保存する冷蔵庫みたいだね!
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葉さん:ここは防空壕みたいですね!
工場長:そうだよ。1958年に葉たばこ工場の職員が自分たちで作ったんだ。当時は台湾海峡の情勢がかなり緊張していたそうで、空襲が心配だったんで、空き時間を利用して、みんなで力を合わせて、このS字形の防空壕を掘ったそうだよ。
葉さん:工場長は中に入ったことがあるんですか?
工場長:あるよ。中は長方形の部屋のようになっていて、出入口が二つある。だいたい85人ぐらい収容できるね。
葉さん:その頃の緊張した雰囲気が伝わってくるようですね!
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工務課課長:この修理工場は工務課が機械のメンテナンスや修理をする場所なんだよ。ここは以前は葉たばこ調整室だったんだけど、修理工場になったんだ。ここでは機械類の修理だけじゃなく、木製品の修理もしているんだ。
葉さん:工場にはたくさんの機械類がありますから、大忙しなんじゃ?
工務課課長:そうだねえ。工場の機械が故障したら、全ての製造工程がストップしてしまうからね。大勢の臨時工がまだかまだかと、僕たちが機械を修理するのを待ちわびているからね、そのプレッシャーは大変なものだよ!だから、この工場の機械類は毎週、毎月、毎年、定期的な検査とメンテナンスを何度もしているんだよ。
葉さん:修理工場の窓も特別なものですね。
工務課課長:あの幕のような窓は手で機械を操作して一枚一枚の開け閉めができるんだ。これも工場特有の設備だね。
工場長:葉くん、こうして工場内を見て回ると、葉たばこ工場も温もりのある場所だってわかるだろう?工場にたくさんある機械の背後には、農家の満ち足りた暮らしや、葉たばこ工場で懸命に働いた職員たちの思い出、それから、数え切れない人たちの温かな笑顔があるんだよ。皆さん、葉たばこ工場の物語を最後まで聞いてくださって、ありがとうございます!皆さんがいつの日かまたこの地を訪れてくださり、この工場を取り巻く新しい風景の一部になってくださればと思います。
工場長:皆さん、こんにちは。屏菸1936文化基地へようこそ!私は屏東葉たばこ工場の工場長です。葉たばこの専売政策が実施された日本統治時代に、この工場が建設されました。「1936」はこの工場が誕生した年を意味しています。産地で、たばこの原料になる葉たばこの買い付けをして、初歩的な加工を行ってから、海外の多くのたばこ工場に販売しました。台北市の松山たばこ工場へも搬送され、そこでは紙巻たばこが製造されました。それ以来、67年の間、葉たばこ工場は栽培技術の指導や葉たばこの買い入れによって、たばこ農家の暮らしを支え続けてきました。それに、近所の人たちも工場で一緒に働いていたので、それが地域全体のつながりを深めたんです。
日本統治時代、台湾には「葉たばこの五大産地」と言われる地域がありました。宜蘭、台中、嘉義、屏東、花蓮のことです。1970年代になると、「屏東菸区」と呼ばれる高雄と屏東の葉たばこ産地では、葉たばこ畑の耕作面積が飛躍的に拡大し、台湾最大の契約産地になりました。しかし、台湾では1987年に外国産たばこの輸入が解禁され、2002年に台湾がWTO─世界貿易機関に加入すると、国内の葉たばこは価格競争に敗れてしまいました。それに加えて、たばこによる健康被害も重視されるようになり、台湾政府が禁煙政策を進めたことから、たばこの販売量も次第に落ち込み、屏東葉たばこ工場も2002年に操業が停止され、歴史の1ページにその名が刻まれることになりました。そして2017年に、工場エリアの主要な工業施設の一部が法定歴史建築として登録されました。「ビーッ」という音が鳴ったら、屏東葉たばこ工場の黄金時代へと、皆さんをご案内しましょう!
物料課課長:工場長、たいへんです!倉庫の葉たばこがなくなってます!
工場長:なんだと!?どうすりゃいいんだ!そうだ、君たち物料課の新入社員の葉くんは推理小説のファンで、謎解きが得意だそうじゃないか。
物料課課長:ええ、葉さんはなかなかたいしたものですよ!
工場長:じゃあ、葉くんに葉たばこ実験室まで来てくれるように伝えてくれ。